医療事務はライフスタイルに合わせて長く働くことができる仕事です。
病院や診療所で働いている人を見て興味をもつ人もいるでしょう。
しかしいざ仕事となると
「わたしにもできるかしら?」
「医療事務に向いている人って?」
「資格は必要?」
と、いろいろ気になる点も出てくるのではないでしょうか。
思いきって転職しても、医療事務の仕事が合っていなかったらつらくなりますよね。
この記事では、医療事務経験10年の筆者が
医療事務に向いている人、向いていない人について現場目線で解説します。
あわせて長く続けるおすすめの方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

医療事務はおもに病院やクリニック調剤薬局などで受付、診療費の計算や会計
診療報酬明細書(レセプト)の点検などを担当する仕事です。
医療機関にはさまざまな症状の人が来られるので、温かい応対や気配りが求められます。
お待たせしないよう早く正確に入力するスキルも必要です。
それぞれの仕事の内容を簡単にみていきましょう。
受付
患者さんの話を聞いて受付や案内をします。
保険証の情報をコンピュータに登録したり、受診の流れを説明したりします。
医療機関の印象を決める場所なので笑顔はもちろん個人情報への注意も必要です。
診療費の計算
診療費はコンピュータで計算しますが、医療事務では誤りや算定漏れが無いかを細かくチェックします。
算定の知識が必要な仕事です。
会計
金銭授受の業務です。
自動精算機の医療機関も多くなりましたが、窓口での支払いに対応します。
いろいろな問い合わせもあるので話を聞き関連部署へつなぐ応対のスキルも求められます。
診療報酬明細書(レセプト)の点検
診療報酬明細書(レセプト)とは、患者さんの1ヵ月の医療費を請求する明細書のことで、
検査やレントゲン、薬や注射など一人ひとりの診療行為を医療機関から審査機関へ提出します。
医療事務では内容を細かくチェックして医師へ確認します。
医療機関の収入にかかわるため、勉強して点検スキルを上げていく姿勢が大切です。
今はチェックシステムも活用しているところが多いです。
その他にも
医師や医療スタッフと患者さんとの橋渡し的役割のクラークの仕事もあります。
患者さんの多い病院では各業務を分担し、診療所では全てを1名〜数名で担当するのが一般的です。
医療事務に向いている人

温かい応対や正確な仕事、個人情報の取扱いに細心の注意が求められる医療事務には
どんな人が向いているのでしょうか。
ここでは5つご紹介します。
詳しく説明しましょう。
人と接する仕事を楽しいと思える
医療事務は人と接するのが楽しいと思える人が向いています。
患者さんや家族から話を聞いて案内したり、医療スタッフへ問い合わせをしたり、電話対応、同じ事務との連携など、ほぼ全ての仕事を人と接しながら行うからです。
患者さんファーストの姿勢も大切なので、接客の経験がある人には向いているでしょう。
チームワークで仕事ができる
医療機関では各部署と連携をとりながら仕事をします。
忙しい仲間を手伝ったり、お互いに声をかけ合ったりして、患者さんをお待たせしないようにします。
周りを見ながらチームワークで仕事ができる人は医療事務に向いています。
学んだり調べたりすることが好き
医療事務は最初に覚えることが多い仕事です。
算定や診療報酬明細書(レセプト)の点検では、2年に1回の改定内容の勉強も必要です。
学んだり調べたりすることが好きな人は、仕事も早く覚えられスキルも上がります。
コンピュータで文字入力ができる
仕事はコンピュータを使用するので、最低でも文字入力ができなければなりません。
難しい書類作成や表計算はありませんが、てきぱきとコンピュータ操作ができれば患者さんの待ち時間短縮にもつながります。
守秘義務や個人情報への意識が高い
医療スタッフには「守秘義務」があります。
また患者さんの個人情報を扱うので常に注意も必要です。
仕事に慣れても「守秘義務」と「個人情報」への意識を高くもっていたいものです。
医療事務に向いていない人

座って黙々と自分のペースで仕事をしたい人
医療事務の仕事は事務作業をしながら患者さんの対応をします。
コンピュータの前に座っていても、患者さんがいらっしゃれば中断して対応します。
臨機応変さも求められるので、黙々と仕事をしたい人にとっては集中できずつらくなる可能性があります。
細かいチェックや作業が苦手
医療事務は常に確認をしながら仕事をします。
患者さんの大事な情報を扱うため間違えると迷惑がかかるからです。
ダブルチェックをしたりチェックシートを使ったり、自分でも十分に確認します。
細かい点検作業を面倒に感じる人にはあまりおすすめできません。
失敗をいつまでも引きずってしまう
間違わないようにしていても、案内や算定などでミスをすることもあります。
特に新人の頃は注意や指導を受けるときもあるでしょう。
気持ちを切りかえられないとモチベーションがさがり、笑顔もなくなっていきます。
医療事務に関するQ&A

ここでは医療事務に興味のある人にむけて、2つの質問に回答します。
資格は必要ですか
医療事務は資格がなくても働ける仕事です。
資格よりも現場経験が大切だからです。
しかし最近は雇用先が資格のある人を希望したり、給与に差が出たりする場合もあります。
求人内容をよく見た上で、医療事務の基本を学びたい人は検討してはどうでしょうか。
ただし現場にはさまざまな業務があるので、仕事内容をよく確認しましょう。
医療事務を長く続けていくにはどうしたらいいですか
医療事務を長く続けるには、経験を積むことが大切です。
場所や勤務時間が変わっても、経験やスキルがあれば続けられるからです。
- 最初は集中して現場の仕事を覚える
- 1年後.2年後の目標をもって仕事をする
- 同僚とのコミュニケーション
最初は担当する業務を覚えるのに精いっぱいです。
慣れたら自分がどうなっていきたいのか、具体的な目標と行動計画をたてましょう。
経験を積んだ先の自分の姿をリアルに描くことで、モチベーションもあがり、より積極的に仕事に向き合えるはずです。
目指すものは人と違っても大丈夫。
目標をたてると必要な行動が見えてきます。
そこに話のできる仲間がいれば
落ち込んだり嫌なことがあったりしても、乗り越えられるかもしれません。
何を大事にして医療事務をやっていくのかをぜひ考えましょう。
医療事務はやりがいのある仕事|経験を積めばキャリアアップもできる

この記事では、現場から見た医療事務に向いている人、向いていない人について紹介しました。
医療事務は覚えることも多いですが、患者さんのために働いて社会に貢献していると実感できるやりがいのある仕事です。
もしかすると「難しそうだな。大変だな……」と思った人がいるかもしれません。
しかし基本の対応は同じなので徐々にできるようになります。
経験やスキルが強みとなり、ライフスタイルが変わっても続けられ、キャリアアップもできます。
筆者の周りにも、働き方や勤務先を変えながら長く活躍している人たちがいます。
もし、医療事務に興味があって気になっているのなら、思いきって一歩進んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
厚生労働省の職業情報提供サイトジョブタグ(job tag)では、医療事務の仕事内容や労働条件の特徴、給与などの統計情報が紹介されています。
気になる方はぜひ参考にしてください。
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/44
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